考える力は生きる力 考え抜く頭脳を育てたい

NHK・クローズアップ現代


NHK総合 クローズアップ現代 2009/6/18放送

“10歳の壁”を乗り越えろ ~考える力をどう育てるか~

0「学力低下」問題をうけて去年、学習指導要領が改訂。算数・理科は前倒しで今年から新しいカリキュラムへの移行が始まった。授業時間も増えたが、それ以上に学習内容が全体に増加、前倒しされる。そうした中、教育現場で注目されているのが「小4の壁」という現象だ。この20年間、授業時間が削減され、学習内容も易しくなっているにも関わらず、勉強についていけなくなる児童が、9歳から10歳、つまり小学4年前後に急激に増えているのだ。

原因の一つと考えられるのが「考える力」の低下。算数の場合、計算は得意でも、文章題になるとできないケースが目立つ。背景として、ドリルに依存した学習スタイルや、家庭での会話の減少によるコミュニケーション能力の遅れなどが指摘されている。各地で模索されている対策も紹介しつつ、「考える力」をどう育てればいいのかを考える。(NHKのサイトから)
(NO.2753)     スタジオゲスト:佐藤 学さん(東京大学教授)

                                                要約:カニ先生

1小学校4年生から5年生にかけて、勉強についていけなくなる、いわゆる「10歳の壁」につきあたる子供は、今後学習内容の増加にともない、さらに増えるのではないかと懸念されています。4年生になると、学習内容は一気に難しくなり、小数や分数など、算数の内容もぐっと抽象的になります。「考える力」、「抽象的なイメージ力」がないと、理解することが難しくなるのです。

その中でも、大きな壁となっているのが、文章題です。どんぐり倶楽部の糸山先生は、長年「計算はできるが文章題ができない」、「考えることを嫌がる」という保護者の方からの教育相談を受けてきました。その中で、「子供たちが考えることを要求されても、どうすればいいか分からない」という問題提起を、その著書やホームページの中で、繰り返し行ってきました。

4年前に、文部科学省が、全国3万7千人を対象に行った学力調査においても、「子供たちが文章題を苦手としている」現状が指摘されています。

2たとえば、「赤いテープは210cmで、白いテープの6倍です。白いテープの長さを求めなさい」(4年生への出題)という問題の正答率は、3割。半数以上の子供は、210×6と回答してしまったのです。ここで、文部科学省の担当者により、子供たちが、「倍というと、反射的に掛け算と思ってしまう」、「問題の場面を、頭の中でイメージすることができない」という、今後の教育への改善点が、指摘されています。

子供たちが「文章問題を正しく捉えることがむずかしい」背景には、暗記とスピードを重視する反復学習による影響、さらには、子供たちの「コミュニケーション力の不足」があるのではないかと言われています。

そこで、「子供たちの考える力を伸ばす」実践として、各地の小学校で行われている「学び合い」と、家庭や学習塾、一部の学校などで使用されている、どんぐり倶楽部の「良質の算数の文章題」が紹介されました。

3んぐり文章題のコーナーでは、実際に、どんぐり文章題を使われているお教室の先生と、生徒さんが登場し、3年生の生徒さんからは「ここにくることで、イメージができるようになり、今は算数が一番好き」という、頼もしいコメントがありました。

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